小川洋子 「ミーナの行進」
2010年1月27日 あるクイズを見かけて知った本。
この人の作品は今回、初めて読んだ。
母の都合で、芦屋で1年間過ごすことになった朋子。
ミーナらと過ごした芦屋での1年間~その後を朋子が想起する形で進んでいく。
小説の舞台が、私自身1年間仕事をしていたことのある場所だけに、
朋子やミーナが見るのと同じように風景が映像として浮かび上がる
(なーんて、実は分かる場所は少しだけど。。)。
まるで、自分も朋子やミーナと一緒に1年を過ごしていたような不思議な感覚。
物語の展開はゆっくりで、中々ページの進まない日もあったけど、
最後は何だがジーンと来て泣きそうになってしまった。。
きっと私も物語の一員になれたんだな。
この本にこのタイミングで出会えてほんとうによかった。